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in ・虹色の恋-LoveStory【完結】

虹色の恋-LoveStory #169

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「公晴さんは、私の質問にも笑いながらひとつひとつ答えてくれた。
そこで知ったのは、公晴さんのお父様は大きな会社を経営されているらしいのだけれど、3男だったので会社の後を継ぐことは考えていなかったそうなの。

上のお兄さんたちは、お父様の後を継ぐべくエリートコースとお金持ちの子供が通う学校に行っていたらしいわ。
公晴さんも初めはお兄さんたちと同じようにその学校に行っていたそうなの。
でもね、学校に行きながらなんかここに自分の居場所がないって思ったんですって、
だから学校をやめて、日本にいると色々周りからも言われるし、自分の居場所がないまま生きて行かなきゃならない。
そんな時にこの地へのボランティアのお知らせを見てくることにしたんですって。

来て後悔したことはなかったのかしらって思ってそう聞いたら
「今まで自分が見てきた世界がいかに狭いかを知らされたよ。
物にあふれ食事を3食取れることがどれだけ恵まれているのか、ここではね日本人が見るとすごく不便な生活をしてるのに子供達の目がすごく輝いてるんだ。」
そんな事を嬉しそうに話されていたの。
わたしが半分呆れながら聞いていたのに・・・。
でもね、嬉しそうに話すその表情から目が離せなかった。

それからボランティアの間は色々と学校で子供たちに何かを教えたりすることのサポートをさせてもらって
公晴さんが表情をキラキラさせながら話してくれた理由がわかって来たの。

そんな風に日々を重ねていて、学校に戻るころには、私が面倒を見ていた子供たちが気になってしまっていたから
夏休みには時間を作っては様子を見に行っていたわ。

それは子供たちに会いたかったのか公晴さんに会いたかったのか?
そう思った私はその時に公晴さんが好きだと自覚するようになったわ。

公晴さんもお休みの日があったけれど子供たちが気になっていたのね、
いつも子供たちといっしょにいる公晴さんと一緒に居ることが多くなっていったの。

「いま、俺はね日本の両親に心配ばかりかけたからこっちの地から父親の仕事の助けになることができないかって思ってるんだ。」
そんな事を私に教えてくれたときに私はこの人の夢に協力したいと思ったの。

それから学校が始まるからってもどるときに
「あんたみたいなお嬢さんが、学校の課題のボランティア活動以外の夏休みとかにわざわざ来るとは思わなかったよ。
アンタみたいな骨のあるお嬢さんは好きだな」
そう言われた私は一人で舞い上がっていた。

今度のお休みにまた来ようって・・・


そして学校に戻ってしばらく過ごしていた私のところにメールがきたわ。

それはあの学校で同じようにスタッフをされていた人だった。

公晴さんが、面倒を見ていた子供が車にひかれそうになるのを助けて亡くなったって・・・
はじめ私はその話を信じられなかった。嘘でしょう?って思ったわ。

お父様の仕事の助けなることがこの地でできないかって言ってたのに・・・って
私はそれから日本に帰るまで、抜け殻のようにただ生きていたの。

だから総二郎さんがね、牧野さんがいなくなって、抜け殻みたいになった気持ちはとってもよくわかるのよ」

玲子さんはそこまで話すと俺を見て笑いかけていた




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