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in ・家族改造計画

家族改造計画 1章-8

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司から事の顛末を聞いた総二郎は
「そんな状況だから牧野に連絡できなかったのか?」
「あぁ。その女と関係を持ってねーと俺は思ってるけど、牧野には何を言っても言い訳にしかならねー」
司は今回の件に何か裏があると感じてるんだろう

だが司の母親も、道明寺HDの人間も牧野の事は認めていなかった。
牧野のことは、司を誑かして思い通りに操ろうとしてる女だと言っていたと、
類とあきらが仕事でNYを訪れた時に聞いたらしい。

たとえ仕組まれた事だとしても、道明寺HDにとっては今回の件はありがたい話だろう。

総二郎は司の状況を聞いて気の毒だとは思ったが、それ以上の事何も言えなかった。
「どんな状況でも、牧野はお前のお袋さんから聞いてショックを受けてる。
だから司の口から話しやった方がいいんじゃねーのか?」
それだけ伝えると、電話を切る。


思わず俺も司の今回の顛末を聞いて声がでかくなっちまったから牧野が起きて話をきいちまってないだろうかと
心配になって俺は隣の部屋をのぞく。

牧野は静かに寝息を立てて眠っていた。
この事実を牧野が知ったら、牧野はなんていうのだろう。
司の前では涙をこらえて笑って
「お幸せにね」
というんじゃないだろうか?

そんな事を思って静かに眠る様子を見ていると、牧野が目を覚ます。
「・・・西門・・・さん?」
「ゴメンな。起こしちまったか?」
俺がそう尋ねると牧野は首をフルフルと横に振る。
「・・・なんで西門さんが謝るの?西門さんは全然悪くないでしょ?」
そう言って力なく笑うが、見慣れない部屋の様子にキョロキョロする。

一通りキョロキョロすると俺の方を見て、なにかを聞こうとしているので、
「ココはうちで持ってる部屋だよ。と言ってもほとんど使ってねーけどな」
俺がそう答えると
「西門さんが連れてきてくれたの?」
「だってお前酔っぱらってるしよ、俺がお前の部屋に入るわけにもいかねーだろ?」
俺がそんな事をいうと
「・・・ごめん」
そんな事をいってくる。

そんな事を牧野と話していると牧野の電話がなる。
牧野は一瞬ビクッとするがその電話に出る
「・・・はい。久しぶりだね。・・・うん。うん。・・・えっ?」
牧野に電話をして来た相手は司だった。

俺は司に電話をしたことで状況を知ったが、牧野はちゃんとした理由を知らないはずだ。

そんな状態の時に、牧野を一人にしたくはない。
・・・でもちゃんと司とは二人きりで話をさせたくて、俺はそっとその部屋をでる。

ここについたときに、コーヒー位は作れるようにしたいと、入り口で、はなしたらコンシェルジュが手配したのだろう。
コーヒーが作れるように必要なすべてのものが届いていた。

リビングでコーヒーを入れていると、
電話を終えた牧野がガチャとドアを開けた。

「・・・ん?どうした?」
「・・・ううん。」
俺は牧野の分と自分の分のコーヒーを作っていたので、それを牧野に渡す。
牧野は何も話をせずに静かにコーヒーをすする。
俺も牧野の向かいに座り静かにコーヒーを飲む。

牧野がポツリポツリと話始める
「・・・道明寺が、申し訳ないって・・・。今でもお前の事だけが好きだって・・・でも・・・
そんな風に言われても・・・」
言葉を詰まらせながら、言葉少なに話す牧野の話をただ頷いて聞く。
「・・・道明寺にとってもその方がいいんだよね。だからさ、道明寺には
紫さんと幸せになってね」って話したんだ。」
そんな事を俺に言ってくる

やはり、予想通りに牧野ならそういうと思ったんだ。
「・・・牧野」
俺の声が掠れていた事に牧野が少し驚いて
「どうしたの西門さん?」
そう聞いてきた。

自分が大変な状況なのに、俺の声ひとつにも、優しい言葉をかけてくれる牧野。
「牧野。我慢すんなよ。俺達がお前の傍にいるから」
そういうと弱弱しい笑顔で
「・・・ありがとう。でも西門さんたちもいつかはお家の決めた人達と結婚しなきゃならないんでしょ?
私がいつまでもみんなの傍に居ちゃダメなのはわかってるよ」
そんなんじゃねーよ。
お前が俺達を、あのすべてをあきらめていた俺達を変えてくれたんだ。
だから俺達がお前の傍にいたいんだよ。

この気持ちをどういったらお前に伝わるんだよ。
「俺達がお前の傍にいたいんだよ」
そういうと
「・・・ありがとう。西門さん」
そう言ってフワッと笑う牧野に俺は今までにない感情を抱いたのだった。

牧野がアパートまで送ってほしいというので、一人にさせるのが心配だったが部屋まで送ることにした。
そしてアパートの前で
「お前、明日からお前ウチの資料館でバイトな。」
そう切り出すと、予想通り
「えっ?だって明日は団子屋さんが・・・」
そういってきたので、
「あぁ、そっちは女将さんに話をつけたから大丈夫だ。
資料館の方は聞いてみたらちょうど人が足りなくて困ってるって言ってたからさ。

それから、稽古だけど、来週の稽古から今日のあの部屋でやるからな。場所分かんねーだろうから
来週迎えをよこすよ。」
それだけ言うと、アパートの部屋へ押し込める。

これだけバタバタと色々なことが動けば、余計なことを考える暇はないだろう。


茶の稽古については今まで通り邸で稽古をつけるのでもよかったが、
家元夫人には
「道明寺に嫁ぐ予定でいると、将来のために教えてる」
そう言って邸で教えてたから・・・

家元夫人が俺のしてることに関心を持つとは思えないけれど、牧野が色々と周りから言われる要素だけはなくしておきたかった。



司と別れちゃうことになって、総二郎にも微妙な心の変化があって
・・・という所で1章は終わります。

明日から第2章になります。
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