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in ・家族改造計画

家族改造計画 2章-5

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「えっ?ご存じだったんですか?」
あの時の事を思いだして恥ずかしくなってしまう私。

「もちろんですわ。あれだけお客様が色々と揉めていらっしゃれば
嫌でも目につきますわ」
「・・・出過ぎた真似をしまして、来てくださっていたお嬢様方に
嫌な思いをさせてしまったのではないかしら?って思ったりしたんです」

そう言って俯く私に
「お気になさらなくてよろしいですよ。確かにお客様ではありますが、
あの騒ぎは離れたところにいた私にも、目についたくらいですもの。
ああいった席に後援会の人間の招待で必ず来てくださるお嬢様方がいらっしゃるんですけれどね
正直招待した人間も、知り合いに頼まれ仕事上の付き合いでお呼びしている方が多くて
注意ができない状態なんですわ。」

西門流の後援会の方達が今後の西門流の発展のために経済界や政界、
文化芸能関係の家の方を講演会でご招待してるんだと知った。

家元夫人は私をとあがめるようなことはなさらなかったけれど
「ですが、ただの裏方の手伝いの人間が言うべきことではなかったと思っているんです」

「いいえ。あの場であの様に言っていただけて、ありがたかったですわ。
私たちよりも、他に来てくださっていた方々は、いい気分はされてなかったはずですから」
それだけ言うと私に頭を下げてくださる

「本当に、わたしも総二郎さんも忙しくしていて全然気を配ることをしていなかったですわ。
ありがとうございます」

西門さんから家元夫人の話を聞いたことはなかったけれど、とってもいい人だと直感で家元夫人に対して思ったのだった。

「・・・そんな。私はただ、あの状況じゃ亭主を務められる皆様が落ち着かないだろと思っただけなので…頭を下げていただくようなことはしておりません」
そう言った私に、

「牧野さん。あの時のお着物とても似合ってらっしゃいましたよ。ご自分で着付けなさったの?」
と聞いてくださる。

とても気さくに話し掛けてくださる方なので
「いいえ。ウチは弟の学費もあるので、自分の習い事にお金なんてかけられなかったですよ。
だから着付けなんてとてもじゃないですが自分でできないです」

少し驚いた顔をして私の話を聞いてくださっていた家元夫人は
「あら、じゃあ着付けをしていただいたのね」
「はい。・・・総二郎さんが・・・」
そういって俯くつくしを見て家元夫人が笑顔をみせる。

「あら、あの着付けは総二郎さんがなさったのね。
でも、女性の牧野さんが、総二郎さんかに着つけてもらうのは恥ずかしくなる時はないかしら?」

いくら友人以上の感情が西門さんにも私にもないとはいえ
西門さんに着つけてもらうって事は、男性の前で下着になるようなものだから・・・
実は結構私の方は恥ずかしかったりするんだよね。

西門さんは私の体型に欲情なんてする分けねーじゃんといってからかってくるし、
仕事柄女性に着付けしてあげることなんてあるだろうから、
私に着付けをすることに対して何とも思わないんだろうけど・・・

どうやら私の顔が恥ずかしさから少し赤くなっていたらしい。


「あのね。牧野さんお願いがあるのですけれど、いいかしら?」
「えっ?何でしょうか?」
「私に牧野さんの着付けを教えさせてくれないかしら?」
私はいきなりの家元夫人の申し出にどう答えていいかわからなかった。

「えっ?着付けですか?
家元夫人から教えてもらえるなんてすごくありがたいですが、まだまだ弟が学費がかかるんで習い事にお金をかけられないんです」
そういって家元夫人のありがたい申出にそうお断りを入れると、

「ねぇ、今回私と総二郎さんを助けていただいたでしょう?
だから、私に牧野さんの着付けを教えされてほしいの。
総二郎さんは牧野さんにお茶を教えているんでしょう?

そんな幼児体型とかいってからかう総二郎さんをびっくりさせましょうよ。
総二郎さんは私にはいつも無表情ですから、たまにはびっくりする顔がみたかったりするんですけどね」
そういって一度断りを入れてるのに引き下がらない。


美作さんのお母さんもそうだったけれど、この人もお金持ち独特の強引さがあるなぁと思っている。
これは家元夫人から着付けを習うと言わなければこの人は帰らないだろう。

「西門さんのお稽古の日と重ならなければ・・・」
そういうと西門さんが稽古をつけてない日で、バイトのない曜日に家元夫人が教えることになった。

邸だといつ西門さんに会ってしまうかわからないから、
場所は1Fの資料館の一番奥にある和室で教えてくれることになったのだった。
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