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in ・家族改造計画

家族改造計画 1章-6

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俺は道明寺社長から伝言を頼まれたという牧野の言葉を聞いて、
ずっと連絡をしてこない司にも、司の母親にも怒りがわいてきた。

牧野が涙と流して俺にそう伝えたのを聞いて、俺は
「ちょっとココで待ってろ」
そういって俺は氷とタオルを用意させる。
あれだけ泣きじゃくってるんだ、あのままじゃ目が腫れちまうだろう。

タオルと氷をもって牧野のいる部屋に戻る。
俺がタオルと氷を持って戻って来たので牧野が驚いた顔で見ている。
無言で牧野に氷をタオルに包んで渡す。

牧野が少し驚いた表情をしたので、
「そのままだと目が腫れるだろ。しばらく冷やしておくといい。」
それだけ言うと
「・・・西門さん。ありがとう。・・・ごめんね。心配かけて」
そう言って俺からタオルを受け取ると片方の目にそっと当てる。

そのまま俺達の間に会話がないまま時間が過ぎる
「・・・ゴメンな。牧野」
俺がそれだけしか言えずにいると
「どうして西門さんが謝るの?」
と聞いてくる。

「お前を一人にしたから・・・」
それだけ言うと牧野が
「西門さんのせいじゃないよ。」
といって少しだけ笑ってくれた。

それから少しの間二人の間に静かな空気が流れる。
牧野は俺に気を遣わせたくないと思ったのだろう
「・・・ねぇ西門さん。いっぱい泣いたらおなかすいちゃった。」
そんな事をいってくるので
「・・・そうだな。遅くなっちまったけど飯でも食いに行くか」
そういうと牧野を外に連れ出す。


いつもは移動中の車で眠っちまう牧野が眠らずに窓の外を見て何かを考えている。
食事に連れていくと牧野はいつも飲まない酒を飲んだ。
弱いのは知っているから、
「もうそのくらいにしておけ」
そういうのだが、聞き入れない。

30分後には
「西門さんこれ、おいしいねぇ~」
酔っ払いが誕生していた。

いつも飲まない酒を飲んだ牧野はテーブルに突っ伏して眠っちまっていた。
俺は牧野を抱きかかえて車まで運ぶ。

牧野をアパートまで送らせようと思ったのだが、今日の事を考えると
一人暮らしの部屋になんて帰らせたら牧野は一人になって考えたくない事ばかり考えちまうだろう。

俺は運転手に税金対策で持っているマンションの一部屋に送るように伝える。
マンションにつくと俺は車で眠りこけている牧野を抱きあげ
部屋のベッドにそっと寝かせる。

ココはほとんど使っていない部屋だった。
邸に泊めるわけにもいかないのを考えると、ここが一番気兼ねせずにいられるだろう。

静かに寝息を立てる牧野の寝顔を見ながら、頬に涙の痕を見つける。
俺達には言えないだろうたくさんの事をその小さな体に抱えてるのだろう。


そう思った俺は、NYにいる司に電話をかける。
司のプライベート携帯。
仕事上の連絡先などではない俺達幼馴染と牧野と滋と桜子しか知らない番号だった。

RRRR RRRR RRRR
何度目かのコールの後
「おぅ。総二郎。俺だ」
いつもと変わらない様子で電話に出た司に俺は
「おぅ。じゃねーよ。お前何してんだよ」
「総二郎。なんだ。いきなり電話してきてそれか?」
俺は眠る牧野を見ながら絞り出すように
「・・・牧野が、牧野が泣いてるんだよ」
それだけ言うと司は言葉を詰まらせる。

そのまま黙りこくる司に
「牧野はお前と一緒になるために日本で頑張ってるよ。
なのになんでお前もお前のお袋さんも牧野を泣かせる?」
「ババアが牧野に何か言ったのか?」
何も知らないのか?お前の婚約者なんて話も出てるのに・・・。

「司。ひとつ答えてくれ」
「・・・あぁ」
「お前。牧野以外の女と婚約したのか?」
俺がそう聞くと、司は言葉に詰まっている。
「・・・そうじ・・・」
司が口を開くのと同時に
「なぜ、すぐに違うと答えない?」
俺は、二人にはうまくいってほしいと思っていたからこそ
怒りに任せたきつい言葉が出てしまった。

そして司は、少しの沈黙の後俺に今回の事の顛末を話したのだった。



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