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in ・家族改造計画

家族改造計画 3章-7

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俺が亭主、牧野が半東で茶をたてることになった。

牧野にはそのうちに半東をやらせる予定ではいたけれど、
それはだんだんに経験させようと思っていたから、
今回も裏の手伝いと客の案内などの方をやってもらっていた。

が、今回急なことで気のに半東をやらせる機会ができた。


家元夫人などを正客に見立てやってみたが、牧野は緊張の為かカチカチで頭が真っ白になっているようだった。
園田親子も快く牧野の練習に付き合ってくれるというのに、牧野はカチカチに緊張していた。


このままでは牧野らしさが全く出せなのではないだろうか?
そう思った俺は
「牧野。ちょっといいか?」
そういって、みんなから少し離れたところに連れて行く。

「・・・西門さん・・・」
泣きそうな顔をしながら俺を見てくる牧野の耳に口を寄せ
「俺がお前の傍いるから・・・。お前はお前らしく、いつもみたいにしてりゃいいんだよ」
そう伝えたのだった。


***************

いきなり、西門さんの半東をやることになって、
このままお客さまをお通しするなんて・・・
とんでもない失敗をしてしまったらどうしよう。

そんな事ばかりが頭をよぎる。

やっとの思いで、お客様をお迎えする間にどんな風にやったらいいのか練習をさせてほしいと
普通ならないだろうことを言ってみると、苦笑いをしながらも西門さんが了承してくれた。

お客様を家元夫人にやっていただいたり、その場に居合わせた園田様親子も
わたしたちに何か協力できることはありますか?と家元夫人に申し出てくれていたようで、
何人かのお客様の役をやってくれた。

いざ、やってみると、手順が真っ白になってしまっていたり、逆になってしまっていたりした。


どうしよう。どうしよう。西門さんに迷惑になっちゃうよ。
そんな事を思っていた私は気持ちばかりが焦り、間違いに間違いを重ねてしまったりしていた。

顔が・・・顔があげられない。
俯いていると、思ったよりも優しい口調の西門さんが小さくため息をつくと
「牧野。ちょっといいか?」
そういって家元夫人や園田様たちから少し離れたところに連れていかれた。

どうしよう。怒られるんじゃ・・・
そんな事を思ってうつむいたまま顔があげられずにいると、
西門さんが私の耳元に口寄せて、私にだけに聞こえるよに囁く。
「お前・・・緊張しすぎ。
俺がお前の傍いるから・・・。お前はお前らしく、いつもみたいにしてりゃいいんだよ」

西門さんのこの言葉に私の心臓はわしづかみにされたようにドキッと高鳴った。

その言葉・・・私以外の人にいったら確実に誤解されちゃうよ・・・?
そんな事を思いながら、下から私を覗き込んでくる西門さんと目があう。

今日の半東をしっかりこなすために、
「何か失敗しそうになっても俺が傍でフォローできるだけするからお前らしく頑張れって・・・。」
そんな意味で元気づけてくれたんだと思うけど・・・

あんな言葉がサラッと出てくるんだもん、西門さんが女の子にモテるにきまってるわよね。


西門さんがいってくれた
「お前らしく頑張れ」の言葉に私は笑顔になれる気がした。

思い切って顔をあげて笑顔を作ると、
私の頬をムニっとつまんできた西門さん。
「い、いひゃいんらけろ・・・」
「・・・ははっ。
皆さんを待たせてる。戻るぞ」
それだけ言って、家元夫人達が待ってくださっているところに戻り、いちから通してやってみた。

見違えるようにテンポを掴んだ私は間違えることなく伸び伸びと行う事ができた。
それはすこしだけ私の自信につながっていた。

*********

総二郎さんが牧野さんを少し離れたところに呼び出した。
急にやってもらうことになったのだし、あまり怒らないであげて欲しいのだけれど・・・。
そんな事を思っていると大樹さんに声をかけられた。

「家元夫人。あのお二人はお付き合いされてるんでしょうか?」
その少しつっけんどんな大樹さんの口調に、総二郎さんが牧野さんを連れ出したほうを見ると

総二郎さんが牧野さんの耳元に口を寄せ何かを囁き、牧野さんの頬をつまんでいる。

確かのその様子だけを見ると、
付き合ってるようにしかみえなかった。



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