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in ・家族改造計画

家族改造計画 3章-8

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二人のようすを気にする大樹さんは
おそらく牧野さんのことが好きなのだろう
というのは見ているこちらもよくわかる。

ただ、総二郎さんと牧野さんが付き合ってるという話は西門の内部の噂話程度の話題としてでも
私の耳には入ってはきてはいない。


私は大樹さんに
「二人は同じ学校で先輩後輩だったときいていますわ。
牧野さんは総二郎さんを兄のように慕い、総二郎さんは牧野さんを妹のように可愛がっているようですわね。」
そんな風に思っている二人なら付き合っていなくても、仲がいいのはなんら不思議なことではないと・・・

それ以上の事をいわない私に、大樹さんは
「・・・そうですか・・・」
とだけ答えながらも、まだ二人の様子をチラチラと気にしている。

牧野さんは総二郎さんと話せたことで気持ちがほぐれたのだろう。
総二郎さんと一緒に戻ってきてからの牧野さんは、何かつきものが取れたように動きがちがかった。

その様子を見てこれなら、お客様を普通にお出迎えしても大丈夫だと判断する。
そして予定通りの時間に茶会が開催されることになった。



総二郎さんのたてるお茶に女性のお客様が列をなしている。
お茶をたてる総二郎さんをみて
「きれいね~」
「こんなイケメンが立ててくれるなら、お茶習いたいかも」
「あーゆー人に手とり足とり教えてもらいたいわねぇ」
そんなことを話しているのが聞こえてくる。

牧野さんにもそんな言葉は聞こえているのでしょうけれど、
総二郎さんの傍で自分に与えられた仕事をこなしていた。


そして茶会が終わると、園田社長と大樹さんが私のところに挨拶に来てくださった。
「家元夫人。本日の茶会は大盛況でしたね」
そう言ってくださった園田社長に

「ありがとうございます。園田様にもいろいろとご協力をしていただいたおかげですわ」

「これだけ大盛況なら、茶道部を作っても問題なさそうですね。」
園田社長のその言葉に、大樹さんが
「家元夫人。茶道部を作るに当たり、うちの茶道部を教えてくださる人は、私の希望を言っていいなら牧野さんが教えに来てくださると嬉しいです。」

そう言ってきた大樹さんに
「申し訳ありませんが、牧野さんは稽古を受けている立場であるので、
まだ誰かに教えられるまでには至っておりませんわ」
私のその言葉を聞いて、大樹さんはすこし寂しそうな表情を浮かべる。

「細かいことは、西門に戻りましてから、関係者を呼んで打ち合わせをさせてただ来ますわ。
またご連絡を入れさせていただきます。」

****************************

茶会が終わり、裏で座り込む牧野を見かけた俺は
牧野の向かいに腰掛ける。

「牧野。今日はありがとうな。おかげで無事に茶会を終えることができたよ」
「でも私、あまり西門さんの役建ててなかった気がする。」
そう言って少し俯く牧野の頭をポンポン撫でながら
「そんな事ねーよ。今日はよく頑張ったな」
すごく優しい声でそんなことを言ってくる西門さんに、私の心臓が
ドクンとなったのを感じる。

「今日ガンバったお前にはご褒美に、うまいもん食わしてやるよ」
そういうと西門さんは車を呼んだ。

私も西門さんも和装のまま迎えの車に乗りこむ。
どこに行くんだろう。

そう思いながら窓の外を見ていたはずなのに気がついたら
西門さんの肩に頭を凭れされて眠ってしまっていたようだった。

「・・・きの・・・牧野?」
誰かの呼ぶ声・・・誰?
そんな事を思っていると、
「あんまり無防備に眠ってるとキスしちまうぞ」
その言葉に、私はガバッと飛び起きる。

焦って飛び起きた私の姿を見て、クスクス笑っている西門さん。
「ちょっと・・・変なこと言わないでよ」
「変なことって?」
そういって私をジーっと見てくる西門さんの目をまともに見れない私はすこし目線を下にそらして
「・・・キ、キス・・・とかさ」
そう言って真っ赤になる私。

その様子を見て西門さんは
「なに?キスしてほしかったの?」
そう聞かれて私はブンブンと頭を横に振る。

そうして私は周りを見回して今私が西門の邸にいるのだと理解するまでにしばらくかかったのだった。



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