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in ・家族改造計画

家族改造計画 3章-10

-2 COMMENT
会社に茶道部を立ち上げ、そこの指導に西門流次期家元が当たるという話を聞いて、
園田の会社の女性たちは、茶道部に入る人がたくさんいた。

初めはつくしは、お手伝いに行くほど人数がいないかもと思っていたが予想に反して希望人数が多かったことにつくしも総二郎も驚いたのだった。


その中の一人の押しの強い女性に
「総二郎様。お稽古が終わりましたら、皆様でお食事にでも行きませんか?」
などと言ってくる。

その教室のみんなが、きゃあきゃあと総二郎の周りに群がり、われ先に接点を持とうと
色々と話しかける。

総二郎がその女性たちの様子に疲れた様子を見せると、つくしが
「申し訳ございません。若宗匠はこの後予定が詰まっておりますので、本日はこれで失礼させていただきたいのですが?」
そう告げると、群がる女性たちの輪から離れ車に向かう。

稽古が終わるまで、会社の裏口でひっそりと待っていた西門の運転手が、つくしと総二郎の姿を見て、
頭を下げる。
つくしが西門の運転手に頭をさげ、総二郎と共に車に乗り込む。

車に乗り込んで落ち着くと、茶道のような凛とした空気が漂うはずな場所がクラブのように変わってしまったことに西門さんのせいではないのにイライラしていた。

そんなわたしは百面相になっていたらしく、総二郎はそんな私をみて、隣でクスクス笑っている。
「ありがとうな。つくしちゃん。あの場から抜けださせてくれて・・・。」
そういって私に艶やかな笑顔をみせる。
その艶やかに私が息をのんで言葉をなくしていると、
「しっかし、あの女性たちの何人が本当に茶道を習いたいと思っているんだろうな?」
小さな声でそうつぶやく西門さん。

「・・・そうだね。あくまでも茶道のお稽古であって、お稽古の後にお茶をするわけではないもんね。
キチンと免状を欲しいと思っている人がどれだけいるんだろうね」
だからと言って、あの席では、お稽古に参加したいと来てくださってる方たちなので邪険にするわけにはいかない。

きっかけは会社のサークルの一つでも、これがきっかけで少しでも西門流を習ってみたいと思う人が増えてくれたら・・・
そんな事を思うが、毎回毎回こんな風にして帰らなければならないのかと、先が思いやられる。

西門さんと一緒に会社の受付を通り過ぎたとき、受付にいる綺麗なお姉さんたちが私をジッと見ていた。

きっと、西門さんの隣に立つ私が似合わないと思っているのだろう。
私はその視線を意識しないようにしながらその場を通り過ぎた。


ホント西門さんはどこにいても人目を惹いて目立つなぁ。なんてことを思っていると、
携帯の音が鳴る。
・・・誰だろう?

携帯を開くと、メールが入っていた。


当たり障りのない内容を読んでつくしは、あっ、さっき園田さんに教えたから・・・
そんな事を思いながらも笑いがこぼれていた。

***********************
茶の稽古に来たはずなのに、明らかに茶碗や俺の手元ではなく、俺の方を見ている女性が結構いた


あくまでも茶道の指導に来たのに、それと関係ないところできゃあきゃあと騒がれるのは
あまりいい気分がするものではない。

そう思うのは、学生時代のような女性たちとの付き合いを卒業していたからだろう。


稽古が終わり牧野が片付けているのを手伝おうとすると、一人の押しの強い女性が
「総二郎様、お稽古が終わりましたら、皆様でお食事にでも行きませんか?」
そんなことを言ってきた。


ちょっと待て
何でおれが初めて会ったアンタらと食事に行かなきゃんね~んだよ。
そう思いながらも俺は商売道具だと言っても過言ではない笑顔をつくって女性たちの話を聞いていた。

だがなかなか女性たちが解放してくれない。
いい加減にしろよっと言いたいのを我慢して疲れていたのを牧野は分かったのだろう。

片付けをしながら、女性たちとのやり取りを見て様子をうかかがっていた牧野は

片づけを済ませると俺の傍にきて、俺の周りできゃあきゃあと騒ぐ女性達に
「申し訳ございません。若宗匠はこの後も予定が詰まっておりますので、
本日はこれで失礼させていただきたいのですが?」

そういうと俺の後ろをついてきながら、ウチの運転手が待つ車に向かう。
運転手は牧野と顔見知りなので、俺と牧野を見ると頭を下げる。

あの場から抜け出したかったので、牧野にお礼を言おうと笑顔牧野の方を見ると、少し怒っているような顔をしていた。

なにを考え込んでるんだ。こいつは
牧野の顔をじっと観察する。
いろんな表情をした牧野の表情は百面相になっていた。

俺が笑顔をみせて牧野にお礼をいうと
俺の顔をジーッと見て言葉をなくしていた。

この牧野の表情が俺の頭から離れなかったのだ。





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- 2 Comments

miumiu:『姫』  

haruwo様

いらっしゃいませ~~(笑)

ようこそおいでくださいました。

読んでくださっていたと知りとてもうれしい限りです
仕事が忙しくてなかなか毎日一話更新以外にと手を広げられませんが
よろしくお願いいたします。


・・・同じく私も、よこしまな気持ちで参加するでしょう
そしてアピールしたくてことごとく視界に入り、何かしようとしますが、
人よりワンテンポ遅いので多分失敗して終わることでしょう。

ちなみに…お食事に誘いたいな???って思うんですが、
行動した時にはすでにほかの人が玉砕してる~~的な???(爆笑)

でもいいんです。
生総ちゃんを見られるだけで・・・

2016/09/18 (Sun) 06:43 | EDIT | REPLY |   

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2016/09/17 (Sat) 23:56 | EDIT | REPLY |   

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