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in ・家族改造計画

家族改造計画 4章-6

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「牧野さんが、忘れ物を取りに茶室に入ってったのを私は外で待っていました。
その時は私牧野さんも茶室はもう片付けも済んでいたのは確認してから出てきたので、
茶室には誰もいないだろと思っていたのだと思います。


ただ忘れ物を取りに行くだけなのですぐに出てくると思って私は外にいたのですが、
10分経っても出てこないので、心配になって部屋の中に入ろうとすると、ガラッと襖があいて誰かが出てきたんです。

その人がすごく不機嫌そうな表情をしていたので、何か嫌な予感がしたので、
茶室に入ったら牧野さんが座り込んで静かに涙を流していました。

それを見て私は牧野さんが何かひどいことを言われたのだろうと感じたのです。


俺は其の話を聞いて、思わずいつもより大きな声が出てしまっていた。
「誰です?牧野を泣かせるようなことを言ったのは?」
そう聞くと一瞬黙り込んだ園田は
「・・・村瀬佐絵子さんという女性をご存知ですか?
ウチの秘書室の女性です。
若宗匠がココの茶道部を教えるときいて、村瀬もここの茶道部に入ることにしたようです。
すこし出も若宗匠の視界に入りたかったのでしょうね」

村瀬佐絵子と聞いて俺の頭をよぎったのは、
俺が指導に牧野といった初めの頃に
「総二郎様。お稽古が終わりましたら、皆様でお食事にでも行きませんか?」
などとだいぶ押しが強く言ってきた女だったことを思いだした。

「・・・あぁ。あの方ですか?あの方は牧野とまともに話したことはなかったように記憶していますが・・・?」
たしか俺が知っている限りでは、牧野と村瀬佐絵子はまともに話したこともないはずだ。

稽古の時に顔を合わせ、俺が出す指示が聞こえなけば牧野がその人の傍までいって、フォローをする。
その時にひと言会話をしたくらいじゃなかったかと思ったが・・・?

そんな事を思いながら、村瀬佐絵子が牧野に何を言ったのかを聞こうと思うが、あまり刺激するのもよくない。
どうしたものかと考えていると、今日は牧野がいないからなのだろう

「総二郎様。おわったらお食事でもご一緒いたしませんか?」
俺がどう呼び出すかを考えるより先に、村瀬佐絵子の方から声をかけてきたのだった。

二人きりでなんて言ったら周りからどう騒がれるかわからない。
俺は二人きりで行くつもりはなかったので、
「大樹さん。大樹さんがおすすめのお店をこの間教えてくださったじゃないですか?
そのお店の感じが気になっているんですが・・・?」
それだけ園田に伝えると、それだけで園田は俺がどうしたいのかを分かったらしく
「あぁ、この間のお店ですね。わかりました。わかりにくい頃なので私がご一緒します。
佐絵子さんもきっと気に入るお店ですよ」
そういって電話をかけて予約をしている。


佐絵子は牧野がいない事と、総二郎が佐絵子の誘いに応じたことで上機嫌になっていた。

やっぱりあの卑しい女が総二郎様の周りをチョロチョロして行動を監視してたから
総二郎様は私の誘いにも乗っていただけなかったのね。

この際、大樹さんもいるけどまぁいいわ。
私の誘いを断るなんてあの身の程知らず女さえいなければしなかったはずなんだから・・・

でも総二郎様もなんであんな身の程知らずの女を珍しがってそばに置いたりしているのかしら?
そんな事を思いながら大樹が予約を入れた店に行くために車を呼んでいるのを待っている間に
化粧室で化粧直しをしていた。


化粧室で鏡を見ながら
総二郎様はグラマーな髪の長い、ハッキリした顔立ちの女性とばかり付き合っていたと聞いているわ。
だから今日のメイク張り切って総二郎様の目に止めていただかくちゃ。


そうして念入りに化粧を直し佐絵子は、大樹の呼んだ車に乗り込む。

総二郎の隣に当然のように座った佐絵子は、総二郎が一瞬苦い表情をしたことに気がつかない。
そして助手席には大樹が座り、大樹は一瞬総二郎が苦いかをしたことに気がついたが、
何事も無かったかのように総二郎と佐絵子に話しかけていた。



店につくと佐絵子は、今まで来たことがない静かな個室に通されたことに、とても上機嫌になっていた。
「いらっしゃいませ。西門様」
そういって女将に迎えられる総二郎を見て

いつか総二郎様の隣にたってどこに行ってもこんな風な待遇を受けるのは、
自分は総二郎に選ばれた女なのだと優越感に浸れるだろうとおもって気分を良くしていた。

今日、ご一緒させていただいているだけでもこんなに気分がいいんですもの・・・。
そんな風に思いながら、大樹にすすめられるままにお酒を飲み、いつもよりたくさん飲んでしまった佐絵子は
酔っぱらって饒舌になっていた。


いつもより口が軽くなっていた佐絵子は、つくしに何言ったのかをペラペラとしゃべり始める。
それはお酒があまり強くないと知っている大樹が、佐絵子に口を割らせるためにどんどんお酒を勧めていたのだった。




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