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in ・家族改造計画

家族改造計画 4章-11

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ハタと目を覚ますと、真っ暗な部屋の中だった。
だんだん目が慣れてくると自分が目を覚ました場所が、
アパートの自分の部屋だとわかる。

私は目を覚まして、ゆうべ桜子と食事をした時の事を思いだす。
ノンアルコールを飲んでいたはずなのに、だんだん頭がボーっとしてきてしまっていた
何かいろいろと桜子と話していたのは覚えているんだけど
ボーっとなってしまってからは、何を話したのかを覚えていなかった。


私が部屋のベッドで寝てるって・・・。
ここまで桜子が運んでくれたのかな?
桜子の細身の体で私を担いで部屋まで運ぶことはできないだろう。
誰か他の人が運んでくれたのかな??

そんな事に考えを巡らせていると、
テーブルにコップとメモ書きした紙が置かれていた。

そこにはきれいな字で

「カギはかけて、ポストに入れてあるから、今日はゆっくり休めよ
また今度の稽古の時に迎えにくる」

そう書かれていたメモ書きを見て、
部屋まで運んでくれたのが西門さんだとわかる。

そのメモ書きからかすかに白檀の香りが香って来た。

・・・もしかして、
西門さんがここまで運んでくれたの?

そう思った私は、心臓の鼓動がドクドクと早くなるのを押さえることができなかった。

だって西門さんは今日は・・・
私は今日は西門さんと一緒に居なかったのに・・・

そう思いながら気がつくと眠りに落ちていたのだった。

*********************
桜子から電話を受け、牧野を迎えに行くと、桜子からいろいろと追及された。

西門で牧野の悪い評判は全く聞かない。
桜子には正直にその話をし、眠りこける牧野を抱きあげて、車に乗せる。

「総二郎様。牧野様は・・・」
いつも牧野と園田さんの所へ行くときの運転手が心配そうに声をかけてくる。

「あぁ、眠っちまってるだけだ。悪いがコイツの部屋まで行ってくれ」
「かしこまりました」
そういうとバックミラーから牧野を膝に抱えたままの俺を見て、静かに走り始める。

桜子から牧野の荷物も預かって来た。
いつも小さいポケットからカギを取り出しているのを覚えていたので
そこからカギを取りだす。

車が牧野のアパートの前につくと運転手は降りてきてドアを開けてくれる。
俺は牧野を抱き上げて、部屋の鍵を開ける。

ベッドにそっと寝かせて、まきがスースーと静かに眠る様子をしばらく見つめていた。
「ゴメンな。一人にしないって決めてたのに・・・
園田さんだけじゃなくて俺も一緒に行くべきだったな。

お前にひどいことを言ったやつをこのままにはしないから・・・
園田さんが、処罰を決めるって言ってたから
お前は何があっても心配しなくていいから・・・

だからもう泣くなよ・・・」

思わず口からそんな言葉がこぼれていた。

牧野を見ると
「ん~。」
と少しうなされていたがスースーと静かに眠っていた。

俺は其のまま牧野の部屋を出ようとしてポケットに手を入れると
先ほど牧野を部屋に寝かせるためにあけたカギが、カチャとなった。

このままこの鍵を持って帰るわけにもいかないしなぁ
そう思いながらリモコンの脇にメモ帳を見つけ、
カギをかけてから帰ること、カギはポストに入れておくことをメモに書き

牧野が静かに眠っていて起きる様子がないのを確認してから
部屋の鍵をかけ、ポストに落とし、外で待っている車に戻る。
邸に向かう途中の車の中で、俺は園田さんから
村瀬佐絵子と西島ひとみの処分を決めたと連絡がきた。

二人とも海外の売り上げの落ちているところへ、立て直しをさせるためという名目で飛ばすことにしたそうだ。
どれだけ売り上げをあげても男性の上司の手柄にしかならないらしい。

事実上の二人を左遷するという事にしたそうだ。

「そうですか。わざわざご連絡ありがとうございます」
俺はそれだけ言うと、邸に向かう車の中で目を閉じた。



その話を聞いて俺はホッとしたのだった。

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