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in ・家族改造計画

家族改造計画 5章-6

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あんな表情を見せるという事は・・・やはり若宗匠は・・・?
そんな事を思ってたのだが、若宗匠はすぐにいつも通りの表情に戻ると、

つくしちゃんに対してもいつも通り
「牧野。この間、お前が調べてたやつだ。コッチの方がより詳しく書かれてるから見てみるといい」
そういうとその書類で軽くつくしちゃんの頭にポンポンと触れる。

つくしちゃんがその書類を、受け取りパラパラと中を見ながら
「ありがとう。いろいろと調べてみたんだけど、どうしても載ってないのがあって・・・
あっ、ここ。調べてても全然出てこなくって・・・資料として欲しかったところだ~」
そんなことを言いながら若宗匠に笑顔を向ける。

その笑顔を見た若宗匠は、つくしちゃんだけに向けた笑顔をみせると、
「今度その展示会があるんだ。俺は初日の回で招待されてるんだが、お前も行くか?」
若宗匠のその言葉を聞いたつくしちゃんは、
「ホント?一緒にいっていいの?」
ビックリしてそう尋ねていた。
「あたりまえだろ?お前が行きたがるだろうと思ったから・・・ほかの人は誘わないつもりだったしな」
そんな事をさらりと言う。

つくしちゃんが、若宗匠に色々と話しかけている。
その若宗匠は普段は誰にも見せたことがないような、
すごく自然な笑顔でつくしちゃんの話を聞いている。


あんな笑顔を惹きだせるのは、相手がつくしちゃんだからなのだろうか?
二人の様子を見ながら、僕はそんな事を思っていたのだった。



そんな風に二人の思いに気がついたまま、気がつかないふりをしてしばらくしたころ

まさか、展示会に二人で行ったときにあんなことが起きるなんて・・・。

僕はつくしちゃんから聞いただけだったし、つくしちゃんは人を悪く言わない子だから、そんな目にあっていたんだと知ったときには、つくしちゃんの事を心配した。



**********************


西門の広報に今月の予定の確認を取る。

広報の話によると映画の試写会の招待状が西門に届いたらしい。
初めは家元に渡していたが、こういった内容の試写会は自分よりも総二郎に
次期家元の売り込みのような意味も兼ねて、
家元は総二郎に行かせることにした。

総二郎は家元に呼ばれて応接間に行く。

「失礼します。総二郎です」
そう言って応接間に入ると、
家元が自分の座る向かいに座っていた。

「お呼びと伺いましたが?」
そう切り出すと、家元は
「総二郎。お前、今度の土曜は遠方のでの予定があったりするか?」
そう聞かれて俺は土曜の予定を思いだす。


特にそんな予定はなかったはずだ、東京近郊の予定だけだったと記憶している。

「・・・いえ、特にはございませんが?」
「そうか・・・」
そういうと2枚の紙を俺の方に渡してくる。

何だコレは?
「どうやら最新茶碗の展示会に参加されていた展示会のスポンサーの方から
最新映画の試写会のチケットとやらを頂いたんだ。
私は見に行く予定はないので、お前が誰かと行くといい。

そう言ってきたのだった。
家元が俺に渡してきた試写会のタイトルを見て、
家元が行かないと言ったのも納得できる。

若い男女が好みそうな映画の試写会のチケットだった。
牧野に連絡を入れたが、急だったために予定がはいってるとのことだった。

この間はそんなことは言ってなかったが・・・
そう思いながら、

俺は兄貴と幼馴染で俺ともよく遊んでもらったことのある映見に連絡を入れてみた。

男女で行かなければならない用事に行くときは、牧野か映見を誘うことが多かった。


映見は後援会長の娘で、ずっと兄貴が好きだった。
・・・嫌、好きだったじゃない、今でも兄貴が好きで兄貴以外の男は男じゃないらしい。
今は兄貴の傍にいるために色々と勉強しているところらしい。

俺は映見に電話をして土曜の約束を取り付ける
「まったく。仕方ないわね」
そういいながらも同行してくれるという。

「その代わり、総二郎。わかってると思うけど・・・」
「はい。わかってますよ。映見の希望に添えるかどうかは分かりませんけれど・・・」
そう答えていたのだった。
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