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in ・家族改造計画

家族改造計画 5章-11

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祥一郎さんが家を出ると、西門流の次期家元は総二郎にすると理事会で発表され、
それからの総二郎は、私と遊んでいる暇なんてなくなっていた。

学校から帰ってくると、重鎮たちの前で何度も茶をたてされられ、酷評を受けていた。
それをただただ頭を下げながら静かに聞いている総二郎を見て、

祥一郎さんはこの重圧に耐えられなかったのだろうか?
などと思って総二郎の様子を見ていたのだった。

それで総二郎は日に日に重鎮たちを納得させるようなお茶をたてるようになってきた。
だけど同時にその時から総二郎の表情が変わったのだった。

周りの人間はおそらく気がついていないだろう。

でも私にはわかるわ。
総二郎が周りに向ける笑顔は人形のようだった。

目に輝きがなく、表情は消え、唇の形だけが笑っているように口角をあげている。
その表情が周りから見るとても美しいのだろうけれど、
総二郎の自然な感じの笑顔を知っている私としては、
今のその表情が陶器人形(ビスクドール)そのものの様にもみえた。

それはおそらく後継者として抱えなけばならない重圧や、孤独さが生み出した表情なのだろう。
その後の総二郎は、人前ではポーカーフェイスで、決まり切った笑顔をみせるだけになっていたの。


そんなある日私は、祥一郎さんが私の傍からいなくなり、総二郎も重鎮たちに囲まれて
茶の指導を受けることが多くなったので、私は西門邸に足を運ぶことがすくなくなっていった。


私はお母さまにたのまれて、そちらの知り合いのお家に届け物に行った。
その時、前に祥一郎さんから聞いたことがある
家元夫人のご実家が近いことを思いだした。


そう言えば祥一郎さんはどうしているのだろうと思い出しながら、
普段あまり来ることのないこの近くをブラブラ歩いていると、
通りの向こうから、人が出てくるのが見える。

あの通りの向こうには大きなお邸があると聞いたことがあった。
そこから出てくる自分と年の近い男性に思わず目を奪われると
「・・・祥一郎さん?」
私は思わず声をかけていたの。

「映見。久しぶりだね」
そういって祥一郎さんは私を近くの公園に連れてきてくれた。

私が口を開く前にポツリポツリと、家を出るまでの事を話してくれる。
それを聞いた私は、祥一郎さんは決して茶の世界が嫌になったわけじゃないことを知る。

総二郎の方が茶の筋がいいと感じのだという。
自分が次期家元としているよりも、総二郎を次期家元にした方が、
本人にも、西門流にもいいと考えたようだった。

家元と長い時間話をしたそうだ。
そして、家元も、総二郎の方が茶の筋があると感じてたようで
家を出ることを了承してくれたという。

家元は祥一郎さんに
「何かあったら総二郎を支えてやってくれ。西門の家は色々としがらみが多すぎて
大変だから、総二郎の事を本当に理解して支えてくれる人が現れるまでは気にかけてやってほしいんだ」

家を出るまでの事を話してくれた祥一郎さんが

「今総二郎はどうしてるの?相変わらず3回ルールなんていって女性と付き合ったりなんてことをしてるの?」
そんな事をを聞かれた私は、

「去年くらいまでホント呆れるくらいそのルールで行動をしていたみたいなんだけど
・・・今は、好きな女の子が出来たみたいで、面白いくらいその子一筋になってるわ。
しかも昔の総二郎にはありえないくらい告白もしないでその子の傍にいて満足してるみたいよ」
私のその言葉を聞いて笑顔になった祥一郎さん。
「その子が西門流と総二郎を支えてくれるといいね」

そんな風に祥一郎さんが話していたの

そこまで私の話をだまって聞いていた家元夫人が
「映見さん。祥一郎さんの話をして下さりありがとうございます。
祥一郎さんが元気なのが確認できてよかったわ。


そして、映見さんのはなしをきいていた私は

いつかその話を西門さんにしてあげようとおもっていたのだった



明日、明後日はコラボですよ~。
公開時間は12時です。


お楽しみに~。
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2016/10/15 (Sat) 13:37 | EDIT | REPLY |   

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