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in ・イベントSS

恋人たちのクリスマス~総二郎君の受難~ 【中編】

-2 COMMENT
~★~ クリスマスイブ当日 ~★~
地域別に子供たちへのプレゼントが倉庫に届いてた。
包んである箱には「今井家女の子」「金沢家お兄ちゃん」などと札がつけれられている。

つくしは倉庫の隣の更衣室に入ると、つくしにと用意されていた衣装に着替える。
着替えを終わって更衣室を出ると、今回金崎老人と一緒にイベントを企画した西門の家元夫妻が顔を出す。

「つくしちゃん。着替え終わった?」
「すまないねぇ。私が玄さんの代わりをしようと思ったんだが、
さすがに立場上それはダメだと周りに反対されてねぇ」
そういいながらつくしを見ているお二人は、表情の奥に笑いをこらえていた。

2人が笑いをこらえているのは、本来は男性が着るサイズのサンタクロースの衣装をつくしが着ているその衣装がブカブカで、ズボンの裾は折らなければ引きずってしまう状態なうえ、袖口も何度も折り返さないと手が出てこないのだった。


ブカブカの恰好で、いつもの様にに真面目に家元夫妻の話を聞いているつくしが2人は可愛くて仕方がない。


まわる手順や、家族とどこから入るかの打ち合わせした話を家元夫妻と打ち合わせをする。
つくしは施設とその周りの6軒を担当することになっていた。
早く寝る家、遅く寝る家とあるが、共通して22時30分には眠るという事だったので
22時30分まで、西門の家で用意した車でスタンバイしている。

そして各家を回り始めたつくしの様子を黒塗りの高級車の中から見ていた人がいた。

家に帰る途中のの人は車の後部座席であくびをしながら、つくしの姿を見つけると
「・・・牧野。あんな格好して何やってんの?」
思わず車の中でそうつぶやいていた。

そしてその人はブカブカの恰好をしているサンタ姿を写真に収めていた。

「コレ。待ち受けにしよっと」
そんなことを言いながらも、何も知らずにつくしが車の脇を通り過ぎる瞬間まで
声もかけずにつくしのしている行動を黙って見ている。

つくしが車の横を通知すぎる瞬間に静かに車の窓を開け
「まーきの何やってんの?」
と声をかける。

まさかここに、こんな時間に知り合いがフラフラしてるはずがないと思っていたつくしは
「うわぁっ。花沢類?何でここにいるの?」
とても驚いた表情をしたまま、花沢類にそんな声をかけていた。

類はつくしの様子を見て
「それはコッチのセリフだよ。
今日は花沢でプロデュースしたお店で総二郎と食事するって言ってたじゃん」

そう言ってくる類に簡単に事情を説明する。
「ふーん。そうなんだ?
じゃあ総二郎はえらく機嫌悪いだろうね」
そうつぶやくと花沢類はどこかへメールを送っていた。
「・・・これでよしっと」
そういいながらつくしに笑顔をみせる。

「ねぇ。牧野何時まで仕事なの?」
「そうだね。24時30分までかな」
「そうなんだ。それじゃ今日は総二郎とは過ごせないじゃん」
「・・・そうだね。・・・だけど、仕方ないよ」
そういったつくしの表情が寂しそうだったのを類は見逃さなかったのだ。

「あっ、話してる時間なかったんだっけ。ごめんね花沢類。今からこれ届けに行かなくちゃ」
そういって花沢類のいる車から離れてプレゼントを届けに走っていた。

「フフフ。こんなに寒いのに、相変わらずちょこまかちょこまか走ってるなぁ」
つくしを見ながら思わず笑顔をこぼしそんな事をつぶやいた類を、
運転手は驚いた表情で見ていた。


RRRRR
そんな類のもとに電話が入る。
電話をかけてきた人間の名前を見て、
なんだかんだいってもきになってるんじゃんと思いながら、その電話に出る。
「・・・総二郎?」
「類。・・・なんだよ。アレは。
お前。つくしと何やってんだ。
なんであいつはバイトだなんて嘘ついてお前と会ってるんだよ」
いつもより低い怒気を含んだ声だった。

「別に牧野は総二郎に嘘なんてついてるわけじゃないと思うけど・・・
総二郎は牧野の事を信じてやれないわけ?」
「うるせーよ。俺は今日はあいつとゆっくり過ごす予定で色々計画してたんだよ。それが・・・」
そんな言葉をつぶやく総二郎の話を聞き流しながら類は、
「総二郎。24時30分に今からいう所に来てくれない?」
そういって類は総二郎にある場所を告げる
「・・・はぁ?
お前何でそんな時間に?うちの倉庫に行かなきゃんねーんだよ。」
「・・・いいから来てよ。じゃぁね」
それだけ言うと電話が切れた。

いつもの様に言いたいことだけ言っては電話を切ってしまう類に
「相変わらず、マイペースな奴だな」
総二郎はそんな事を思うのだった。

**************

そして類に言われた場所に予定よりも10分も前に到着した総二郎は
真っ暗になっている倉庫の前で立ち尽くす。

類があんなふうに言うからには、この時間、この場所に来いという事は
この倉庫にはつくしがらみの何かがあるはず。

その核心はあるがこの場所に呼びだされた意味が分からない。

そんなまっ暗な倉庫の中から小さな光が見えてきて、ガチャガチャと音がしたかと思うと
引き戸が空き倉庫のなかから年配の男性が出てきた。
「西門総二郎くんだね。待っておったよ。入りたまえ。」
そういって年配の男性が持つロウソクの明かりだけを頼りに、倉庫の隣の小さな仮眠室に通される。


ここは普段西門会館の倉庫と呼ばれているが、別館になっている。

集会場やシャワー室、談話室、休憩所、仮眠室などがある、
西門の内部の人間しか使わないところだった。

総二郎を案内していた年配の男性は
「ココで待おるといい。もう少ししたら知りたいことが全部わかるじゃろうて」
ニヤッと笑いながらそういってくる老人に何か言ってやろうとしたが、
俺の肩にポンと触れたこの老人が武術を嗜んでいるのがわかった。
どんなふうに触れれば相手が動けないかをわかっている奴の動きだった。

明かりを極力抑えてくれという事で、小さなろうそくの明かりのみで
仮眠室のソファに静かに座っていると、入り口のほうからザワザワと人の声が聞こえてきた。

その声を聴いて俺は体が固まった。
あの人達がかかわっているのかよ。
そう思いながら俺は部屋の外の会話に耳を澄ませていた。


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- 2 Comments

miumiu:『姫』  

あおさま

コメントありがとうございます。

類君はたぶん総ちゃんにとってのサンタさんでしょう
つくしちゃんにとっては金崎さまでしょうから・・・


前からイベントにあおさまをお誘いしたいと思ってたので、
今回参加してくださってとても嬉しいです。

また、一緒になにかやりましょうね

2016/12/26 (Mon) 10:10 | EDIT | REPLY |   

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2016/12/25 (Sun) 08:43 | EDIT | REPLY |   

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