in ・短編(みじかいお話)

ふたりを繋ぐ青い光(前編)

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「は~い。次のかたどうぞ~」
東京近郊の小さな診療所からは今日も明るい声が聞こえる。

小さな診療所なので近くの老人介護施設にも出張で先生が往診している。
看護師のつくしは先生に同行して毎週その施設に顔を出していた。

施設では園長が先生とつくしを待っていた。
「先生。今日もありがとうございました。」
そういいながら、笑顔をみせ私にこっそりと声をかけてくる
「つくしちゃん。つくしちゃん。

あのね、うちの甥っ子がね、
つくしちゃんが今度来る日はいつだってうるさいのよ。

あの子つくしちゃんに惚れたわね」

そんな事を明るくいう園長。

園長に笑顔をみせ、話を交わしたつくしは、考え込みながらアパートまでの道を歩いていた。


そんな風に言ってもらえてうれしいけど・・・
うれしいけど・・・

わたしはそんな風に好かれる立場じゃないよ。

だって私の心の中には今も・・・

そんな事を思いながら、いつも読んでいる雑誌を買いに本屋に入った私は、

今でも鮮明に覚えてる大好きなあの人の載っている本を思わず手に取ってしまっていた。
表紙の真ん中から下の方に彼の名前を見つけた。

去年から始まった彼の女性のコラム
すごく大人気らしく連日編集部に問い合わせが来ているとか、いつだったかワイドショーで話していたのを思いだした。

そんな風に考えながら気がつくといつもの雑誌と一緒にその本まで買っていた。




私が彼の家の重鎮の人から引き離されて、しばらくは彼は荒れていたらしい
子供を西門流に通わせている桜子の話で、彼の近況は入ってきていた。

思わず彼のコラムの載っている女性雑誌を購入して部屋へ帰った。
学生の頃よりは広い、私だけの城。

両親と弟には迷惑をかけるわけにはいかないので今いるところは知らせていない。
職場の寮に入ってると伝えていた。

この場所を知っているのは桜子だけ・・・。

のはずなのに・・・


そのはずなのに・・・

なぜ今私の目の前に、会いたくて会いたくてたまらなかった彼がいるの?

「・・・ど・・・どうして・・・?」




▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽

久しぶりに短編を書いてみました
(*´∀`)アハハ

更新が滞っていて申し訳ありません。

お楽しみいただけると幸いです。
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※少しタイトル変更しました
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2 Comments

miumiu:『姫』  

なあなあさま


大分ご無沙汰してしまって申し訳ありません。

ご家族は大丈夫ですか?
仕事のトラブルに巻き込まれたりということがあると大変ですよね。


体も心もつかれると、何もかもが楽しく感じられないですよね。


休止中の作家の皆様も色々忙しかったりされてるんでしょうね。
皆様の更新を私も気長に待っている読者でもありますから(*´∀`)
> きっと皆さんプライベートも大変な中のブログ更新なんで

拙い話ですが、久々に書きたいって気持ちになって書いたものです。

またまだ頻繁に更新するまでにはいきませんが、

お楽しみいただけると嬉しいです。

訪問してくださいましてありがとうございました。

2017/04/03 (Mon) 22:48 | EDIT | REPLY |   

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2017/04/03 (Mon) 07:28 | EDIT | REPLY |   

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